新しいペット

新しいペットをお迎えする際は、新しく迎えるペットが環境に馴染むように配慮することも大切ですが、先住犬/猫への影響をよく考える必要があります。新しいペットが先住犬/猫にとって良くない影響を与えることもあります。例えば、新たに子犬を飼うことで、先住犬のシニア犬の生活が楽しくなると思うかもしれませんが、逆に疲れてしまったり苛立ったりすることもあります。また、子犬/子猫を迎えるときは環境の変化で体調を崩してしまうことも多く、保護猫や保護犬の場合は、新しい環境に慣れるのに時間がかかることがあります。

新しいペットをお迎えするときは、新しく迎え入れる子と先住犬/先住猫の双方にとってストレスにならないよう時間をかけてゆっくり進めましょう。必要なときは専門家のアドバイスをもらいましょう。

事前準備
環境を整える

お迎えの前に、猫の場合は、トイレや水・食器など必要な物、犬の場合は、居心地の良い隠れ家や寝床などの居住スペースを、十分な数用意しましょう。

新しいペットをスムーズにお迎えするには
最初から一緒にしない

新しいペットと先住ペットをいきなり一緒にせず、最初のうちは新しく迎え入れたペットを限られた部屋や場所に限定し、先住ペットはそれ以外の場所を自由に行き来できるようにします。同室内でも新しいペットはケージに入れるなど居住空間を分けるようにします。

ごはん

少し距離を置いて、例えばドアの両端にごはんをおいてあげましょう。そうすることで、「ごはん」という良い記憶と相手のにおいを関連付けることができます。犬同士の場合、ドアの両端でそれぞれが落ち着いて食べられるようになるまで、数日間かけて徐々に近づけていきましょう。猫の場合は、あまり近づけすぎると縄張り意識が強くなるので注意しましょう。

においの交換

お互いのブランケットやおもちゃを交換して、相手のにおいに慣れさせましょう。犬の場合は、相手のにおいのついた布をフードボール(食器)の下に敷くというのもいい方法です。猫の場合は、一方の猫の顔を拭いた布で、もう一方の猫を撫でると相手のにおいが移ります。猫の縄張り意識を刺激することがあるので、フードの近くには相手のにおいをつけないようにしましょう。一方的ではなく、双方がお互いのにおいに触れられるようにしましょう。

部屋の交換

先住ペットに新しいペットの部屋を開放し、新しいペットには先住ペットが生活している他の場所を開放し、自由に歩き回れるようにします。こうすることでお互いのにおいをより親密に感じることができます。

好ましくない反応がみられたら離す

怖がったり、攻撃的な行動がみられた場合は、一旦離して一つ前のステップに戻りましょう。時間をかけてゆっくり進め、ペット同士が気付かないうちに慣れているというのが理想です。

ジルケーン®を与えよう
お家に迎え入れる数日前からジルケーン®を与えましょう。新しいペット、先住ペットのどちらにも与えるようにします。新しいペットについては、お迎えの数日前からジルケーン®を事前に与えてもらえるか確認してみましょう。

最初はどんな犬でもリードをつけておくと安心です。猫は、いつでも家の中の別の場所に逃げられるようにしておいてあげましょう。新しいペットと先住ペットが完全に打ち解けるまでは常に飼い主が見守るようにし、決して彼らだけにしないようにしましょう。