花火/大きな音

花火は、私たち人間にとってはお祝いやお祭りで楽しみや興奮をもたらしてくれるものです。しかし、猫や犬にとっては、不安や混乱、恐怖を感じさせるものかもしれません。

ある調査によると、61%の獣医師が過去2年間にペットの花火恐怖症が増えていると報告しています。

花火大会の開催についてはどうしようもないですが、愛猫・愛犬ができるだけ落ち着いていられるようにしてあげましょう。

花火大会シーズンのオーナー向け対応ガイド
愛猫・愛犬にできることは?

まずは、花火シーズンが始まる前にかかりつけの獣医師に相談しましょう。また、長期の行動学セラピーについても検討しましょう。

2-3週間前からできること:
専門家に相談する

大きな音や花火による行動の変化についてかかりつけの獣医師や行動学のスペシャリストに相談し、対処法についてアドバイスをもらいましょう。

隠れ家を作ってあげる

猫や犬にとって、居心地の良い安全な場所はとても重要です。隠れ家的な場所はどんな時も必要ですが、特に花火のシーズンには大切です。

ジルケーン®を与える
ジルケーン®のような安らぎサプリメントは、花火などの大きな音で不安やストレスを感じやすい猫ちゃん、ワンちゃんが安心できるサポートをします。例えば花火大会の1~2日前からジルケーンを与え、花火シーズン中は継続して与えてみてください。
花火大会が開催される日の準備:
やるべきこと
 
  • お散歩は暗くなる前に早めにすませましょう。
  • 外に出る子もお部屋で待機させましょう。
  • 音に驚いて飛び出さないよう、ドアや窓など屋外への出口を閉めておきましょう。
  • 屋内に慣れていない猫には、トイレを余分に準備しておいてあげましょう。
  • カーテンを閉め、テレビやラジオなどをつけて屋外の騒音による刺激を減らしましょう。
  • 自ら飼い主に救いを求めてこない限り、パンティングや震え、クンクンなくなどいつもと違う行動をしてもそっとしておきましょう。
  • 興味を示すようなら、おもちゃで遊んであげましょう。
  • おやつや新しいおもちゃで気を紛らわせてあげましょう。
  • 花火が終わるまで室内にいるようにしましょう。
してはいけないこと
  • 花火の最中は、一人にしないようにしましょう。飼い主と一緒にいることでリラックスできます。
  • いつも以上の過剰な愛情表現は避けましょう。猫や犬は飼い主の心配を敏感に察知して、余計に不安になることがあります。
  • 隠れ家や寝床など居心地の良いスペースにいる場合はそっとしておき、わざわざ自分のところに呼び寄せないようにしましょう。
  • 飼い主自らが花火に反応しないようにしましょう。
  • 犬を連れて花火を見に行くのはやめましょう。犬にとって危険ですし、ストレスが増大します。
  • 叱ったり、罰を与えないようにしましょう。猫や犬が余計に不安になるだけです。
長期の対策:

花火に対する恐怖が少しずつ軽減するよう長期的にどうすればよいか検討しましょう。何もせず放っておくと、回数を重ねるごとに反応性が増強され、行動がコントロールできなくなります。さらに花火だけではなく、ドアを閉める音や雷などの大きな音に対しても反応するようになってしまいます。

音に対する脱感作(サウンドセラピー)

最もよく行われる有効な方法は、「音に対する脱感作」プログラムです。多くの研究で、その有効性が示されています。

このプログラムは、警察犬などが公共の場に出る前に行われる訓練と似ています。最初は小さな音から徐々に大きな音に慣れさせていきます。時間はかかりますが取り組む価値はあります。

私たちが提供する音の脱感作プログラムでは、脱感作の方法と実践的なサウンドトラックもオンラインで入手可能です。

詳しくは「音に関する脱感作」のページをご覧ください。